2012/05/31 (Thu)
諏訪市図書館は、同市出身の作家新田次郎(1912〜80年)が6月6日で生誕100周年を迎えるのに合わせ、新田による直筆原稿の展示を2階の特設コーナーで始めた。これまで原稿のコピーを展示してきたが、多くの人に関心を持ってもらおうと企画。初めて展示する原稿もあり、入念に検討して数々の話題作を完成させていった様子がうかがえる。
同図書館は、新田の遺族から寄贈された眼鏡、万年筆などの遺品約50点の他、取材ノート約30冊、写真、原稿などの資料を保管。一部を展示している。今回は「聖職の碑(いしぶみ)」「霧の子孫たち」「剣岳―点の記」「槍ケ岳開山」「武田信玄」の原稿の実物をコピーに代えて並べた。
「槍ケ岳開山」では、題名に「瞑想(めいそう)の岩壁」と一度書いた上に大きく「×」印を付け、横に槍ケ岳開山と書き直した原稿を展示。他に「瞑想の岩峰」「瞑想の尖峰」「小説槍岳」などと列挙した原稿用紙もある。同図書館は「題名の候補をリストアップしたとみられ、作品の制作過程が垣間見える」と話す。
登山服を注文する際に描いたとみられるスケッチも初めて展示。上着の絵の襟元に「毛のジャージー」、帽子に「黒いリボン」と書き込むなど、登山服にも凝っていた様子が分かる。原稿はことしいっぱい展示する予定。月曜休館。
出典:信濃毎日新聞
同図書館は、新田の遺族から寄贈された眼鏡、万年筆などの遺品約50点の他、取材ノート約30冊、写真、原稿などの資料を保管。一部を展示している。今回は「聖職の碑(いしぶみ)」「霧の子孫たち」「剣岳―点の記」「槍ケ岳開山」「武田信玄」の原稿の実物をコピーに代えて並べた。
「槍ケ岳開山」では、題名に「瞑想(めいそう)の岩壁」と一度書いた上に大きく「×」印を付け、横に槍ケ岳開山と書き直した原稿を展示。他に「瞑想の岩峰」「瞑想の尖峰」「小説槍岳」などと列挙した原稿用紙もある。同図書館は「題名の候補をリストアップしたとみられ、作品の制作過程が垣間見える」と話す。
登山服を注文する際に描いたとみられるスケッチも初めて展示。上着の絵の襟元に「毛のジャージー」、帽子に「黒いリボン」と書き込むなど、登山服にも凝っていた様子が分かる。原稿はことしいっぱい展示する予定。月曜休館。
出典:信濃毎日新聞
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